MECEに考えをまとめる癖をつけよう ロジカルシンキング

MECE ロジカル・シンキング

ビジネスシーンで論理的に考えをまとめ、議論するのは基本的かつ重要なスキルです。どのような事業であっても、ビジネスを進める中では大なり小なり問題は頻繁に起こります。原因を分析して対策を講じる過程で、経験や勘だけに頼った議論をするだけでは解決するのは難しいでしょう。そこで、ロジカルシンキング・論理的思考力が求められるのです。

日頃から論理的に考える癖がついていると、理屈っぽいと非難されることもあります。しかし、少なくともビジネスシーンでは、相手に自分の考えを効率的に伝えることができるようになり、報告や連絡、プレゼンテーションの場でスムーズにコミュニケーションを取れるようになります。

では、どうすればロジカルシンキングのスキルが身につくのでしょうか。馴れや場数を踏むことでスキルを磨こうとすると苦労します。考え方の技術として習得してくことが近道です。ここでは、ロジカルシンキングの基本動作の概念となるMECEです。

MECE(ミッシー/ミーシー)

MECEは、「モレなく、ダブりなく」と言う考え方で、英語のMutually Exclusive and Collective Exhaustiveの頭文字を取った造語です。

漠然と物事を整理していると、ある部分が重複していたり、一方である部分が抜け落ちたりすることは珍しくありません。自分の考えをチームメンバーに伝えたとき、「あれはどうだ、これは含まれないのか」といった認識の過不足に関するコメントをもらうことが多いようなら、MECEな検討ができていないのでしょう。

MECEに考えるためのヒント

MECEに検討しようと身構えてしまうと、そこから先に考えが進まず立ち止まってしまうかもしれません。それでは意味がありませんね。慣れないうちは、フレームワークを使って、自分やメンバーの考えに抜けもれがないことをチェックしてみるのが良いでしょう。

論理的思考方法を把握しておく

フレームワークを使ってMECEに検討する前に、論理的思考方法を把握しておきましょう。論的的思考方法とは、演繹法(deduction)、帰納法(induction)、仮説形成法(abduction)の3つです。仮説推論法は英語のままアブダクションと呼ばれることの方が多いので、ここでもアブダクションと表します。

思考方法の名前が大切なのではなく、それぞれの違い、特にそれぞれの思考方法を使うときに陥りやすいミスのポイントを把握しておくと良いでしょう。

演繹法とは

大前提となる一般的なルールや定説、あるいは共通認識から論理的推論によって順序立てた仮説を組み上げ、その仮説に具体的な事象を当てはめることで、最終的な結論や主張を導き出す方法です。すでに知っている情報と新しい情報を組み合わせて結論を導き出すので、思考方法としては自然な流れになります。仮説をひとつずつ事実であることを確かめながら推論を検証していくので、結論は説得力の高いものになります。

演繹法でミスしやすいポイントは2つあります。ひとつ目は、大前提となる事柄が一般的なルールと言えるのかという点です。自分しか知らないようなこと、特定の国や地域でしか成立しないようなことは、大前提にできないこともあります。ふたつ目は、大前提となる事柄の選定の誤りです。最終結論によって大前提となる事柄が変わります。結論を考えてから、その理由、そして大前提となる事柄へと論理を進めていかないと、辻褄が合わなくなってしまいます。

帰納法とは

帰納法は、複数の具体的な事象を並べて、共通の規則性などを導き出す方法です。機能法を用いる際に使用する具体的な事象は、多いほど説得力が増します。前段で述べた演繹法と逆の論理展開をします。

帰納法でミスしやすいポイントは2つあります。ひとつ目は、具体的事象の揃え方を間違いやすいところです。関連性の薄い事象を慣れべても論理を展開できません。ふたつ目は、導き出せる規則性に何通りもの解釈ができるのに、自分に都合のより規則性だけを抜き出してしまいやすいところです。説明をする相手が他の規則性に気付いたり、そもそも規則性がないことに気付くと、あなたの結論に納得してもらえません。

アブダクションとは

アブダクションは、観察された事象に対して、最も適切な仮説を導き出す方法です。アブダクションでは、発見または発生した事象に対して、仮説を立てて論理的に説明していきます。

発見または発生した事象は多くのケースで事実なので疑問を挟む余地は少ないです。しかし推論を進める過程の仮説は、あなた自身のひらめきに基づきます。事実を見て何をひらめくか、想像力のたくましさが成否の分かれ目になります。

ひらめきや思い付きに説得力を持たせて説明するのですから、上級者のアプローチと言えます。しかし新商品や新サービスを発案するときには、アブダクション的アプローチが適しています。とっぴなアイデアに思えても、説得力のある説明を聞けば、あなたの意見に賛同してくれるでしょう。

まとめ

演繹法、帰納法、アブダクションの3つの論的思考方法を見てきました。実際に使用するときは、ロジックが崩れないように注意深く根拠を揃えていく必要があります。フレームワークは、そんなときに使用するツールです。別の投稿でフレームワークとその使い方を解説していきます。

本稿はここまで。

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